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自院の経営状態に不安がある方必見!動物病院業界の財務指標(前編)

  • 執筆者の写真: Nobuhide Kido
    Nobuhide Kido
  • 2025年10月30日
  • 読了時間: 2分

業種別審査事典という本があるのはご存知でしょうか。今日はその中から、動物病院業界の財務指標について簡単にご紹介したいと思います(出典:第15次業種別審査事典)。データは2022年の動物病院806件の平均になります。動物病院の経営に不安がある方にとって、自院の経営状態を考える1つの指標になると思いますので、是非参考になさってみてください。


貸借対照表(B/S)

単位:千円

全企業

黒字企業


全企業

黒字企業

流動資産

39,919

49,386

流動負債

16,579

18,511

固定資産

53,101

62,527

固定負債

34,833

37,538




純資産

41,694

55,973

総資産

93,108

112,022




動物病院業界は当期純利益が確保できているため純資産は増加傾向であり、企業数や平均従業員数も増加しているのが特徴です。


損益計算書(P/L)

単位:千円

全企業

黒字企業

売上高

102,163

119,619

売上原価

28,217

32,623

売上総利益

73,945

86,995

販売費・一般管理費

68,487

78,072

営業利益

5,457

8,922

経常利益

6,567

10,169

税引前当期純利益

6,117

10,157

売上高も基本的には増加傾向にあるようですので、業界全体としては成長が堅調に推移していると考えて良さそうです。


代表的なK分析指標


B/SやP/Lは病院の規模によって値が大きく変わります。そこで、代表的な経営分析指標を見てみます。これらの値は規模による影響をそれほど大きく受けませんので、病院の経営状態を評価する良い指標になると思います。


全企業

黒字企業

総資本営業利益率(%)

5.9

8.0

売上高営業利益率(%)

5.3

7.5

総資本回転率(回)

1.1

1.1

1人当たり売上高(千円)

11,697

12,201

自己資本比率(%)

44.8

50.0

流動比率(%)

197.0

222.0

損益分岐点売上高(千円)

93,259

105,828

売上高営業利益率などは経営状態を簡便に評価する良い指標になると思いますので、ご参考になさってください。また、動物病院業界の特徴として、設備投資負担が大きくなりやすい傾向があり、過剰投資に注意が必要です。経営体力や収益力に見合う投資かどうか見極めることが重要です。


第15次業種別審査事典に記載されている動物病院の経営改善のポイントとしては

①情報発信

②M&A

③SDGs

④DX

が記載されています。どの業界にも共通するポイントだとは思いますが、当たり前のことを確実に実行していくことがとても大事なことなのだろうと、改めて思いました。


次回は、代表的な経営分析指標の解釈の仕方について解説します。次回もどうぞよろしくお願いします。


 
 
 

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