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動物に携わる事業と行政・経営・金融の橋渡し役


動物園のBCP計画に必要なステップ
動物園は多くの動物と来園者を安全に守るため、緊急時の対応計画が欠かせません。特に自然災害や感染症の拡大など、予測が難しい事態に備えるためには、BCP(事業継続計画)の策定が重要です。今回は、動物園のBCP計画を作成する際に必要な具体的なステップをわかりやすく解説します。現場スタッフと経営層が連携しやすい環境づくりにも役立つ内容です。 動物園のBCP計画とは何か BCPとは、災害や事故が起きた際に、事業の重要な機能を維持し、速やかに復旧させるための計画です。動物園の場合、動物の安全確保、来園者の避難誘導、スタッフの連絡体制などが含まれます。計画を立てることで、緊急時の混乱を減らし、被害を最小限に抑えることができます。 動物園のBCP計画は、以下のような特徴があります。 動物の命を守り逸走を防ぐ 来園者の安全確保と迅速な避難誘導 スタッフ間の情報共有と役割分担の明確化 施設の被害状況の把握と復旧計画 これらを踏まえ、計画を具体的に作成していくことが求められます。 Eye-level view of a zoo enclosure with va
Nobuhide Kido
8月5日読了時間: 4分


【8月出版のお知らせ】『キリンの人工哺育はなぜ揉めるのか』を出版します。
来る[太字]8月[/太字]、[太字]クエーサー出版[/太字]より、私にとって初めての著書となる 『キリンの人工哺育はなぜ揉めるのか ——正論のぶつかり合いで止まる組織を、どう動かすか』 を出版する運びとなりました。Amazonでの購入が可能となります。 本日は、まもなく迎える出版のご案内と、この本に込めた想いについてお伝えさせてください。 なぜ、「動物園」の本なのか? 「動物園の飼育現場」と聞くと、皆様はどのような場面を想像されるでしょうか。可愛い動物たちに囲まれた、穏やかな職場——そんなイメージを持たれるかもしれません。 しかし、実際の現場は、時間に追われる重労働であり、命を預かるがゆえの「ハイリスク業務」です。そして何より、現場の熱量が高いからこそ、「正しいこと」を主張するがゆえに意見がぶつかり合い、組織が身動きできなくなるというジレンマに満ちています。 本書のタイトルにもなっているキリンの人工哺育をはじめ、ペリカンの糞まみれの現場、暴走するカンガルーへの対応、多様なステークホルダーの思惑が交錯する中で、私たちは何度も立ち止まり、悩んできまし
Nobuhide Kido
7月29日読了時間: 4分


「正しいこと」を言っているのに、なぜ組織は動かないのか――新刊出版のお知らせ
今年8月、クエーサー出版より、私の初めての著書 『キリンの人工哺育はなぜ揉めるのか』 ― 正論のぶつかり合いで止まる組織を、どう動かすか ― を出版することになりました。 タイトルだけを見ると、「動物園の専門書なのかな」と思われるかもしれません。 しかし、本書はキリンの人工哺育の技術を解説した本ではありません。 17年間、動物園で獣医師として働き、その後は中小企業診断士としてさまざまな組織を見てきた私が、一つの疑問を掘り下げた本です。 「みんな正しいことを言っている人ばかりなのに、なぜ組織は前へ進まないのか。」 動物園だけの話ではありません 私は動物園で、多くの優秀で責任感のある職員と仕事をしてきました。 誰も手を抜いていません。誰も悪意を持っていません。それでも、会議はまとまらず、改善は進まず、同じ問題が何年も繰り返される。 その原因は、「能力不足」ではありませんでした。 組織の構造に問題があったのです。 本書では、 キリンの人工哺育 ペリカン舎の清掃 カンガルーの事故 顧客視点を失った戦略 安楽殺という難しい意思決定 など、実際の現場で起こり
Nobuhide Kido
7月26日読了時間: 3分


組織の通訳者の役割について考える
組織の中で通訳者が果たす役割は、単なる言葉の橋渡しにとどまりません。特に動物関連事業の現場スタッフと経営層、行政、公的機関、金融機関、自治体、指定管理者など、多様な立場の人々が関わる環境では、通訳者の存在が組織の円滑な運営に欠かせません。私はこのブログで、組織の通訳者の役割について、わかりやすく解説していきます。 組織の通訳者がなぜ重要か 組織の通訳者は、単に言葉を訳すだけでなく、文化や専門知識の違いを理解し、正確に伝えることが求められます。特に動物関連事業のように専門性が高い分野では、専門用語や業界特有の表現を正しく理解し、伝える能力が必要です。 重要な理由は以下の通りです。 コミュニケーションの質を高める 通訳者が正確に情報を伝えることで、誤解や摩擦を減らせます。 現場スタッフが専門業務に集中できる環境を作る 通訳者が間に入ることで、現場スタッフは言葉の壁に悩まされずに仕事に専念できます。 意思決定の質を向上させる 経営層や行政とのやり取りがスムーズになり、より良い判断が可能になります。 通訳者には、言語スキルだけでなく
Nobuhide Kido
7月22日読了時間: 4分


動物園運営効率化のアプローチ:動物園運営を成功に導くための改善策
動物園の運営は、多くの課題と責任を伴います。動物の健康管理、来園者の満足度向上、スタッフの効率的な働き方、そして経営の安定化など、多方面にわたる調整が必要です。私はこれまでの経験から、動物園運営を成功に導くためには、現場と経営層の連携を強化し、効率的な運営体制を築くことが不可欠だと感じています。ここでは、具体的な改善策をいくつか紹介し、実践的なアプローチを提案します。 動物園運営効率化のアプローチ 動物園の運営効率化は、単にコスト削減を目指すだけではありません。スタッフの負担軽減や動物飼育の向上、来園者の体験価値の最大化を同時に実現することが重要です。まずは、以下のポイントに注目しましょう。 業務の見える化 日々の業務内容を詳細に記録し、どの作業にどれだけの時間と労力がかかっているかを把握します。これにより、無駄な作業や重複を発見しやすくなります。 コミュニケーションの強化 現場スタッフと経営層の間で情報共有を密にし、意思決定のスピードと質を高めます。定期的なミーティングやデジタルツールの活用が効果的です。 技術の導入 ...
Nobuhide Kido
7月15日読了時間: 5分


動物関連事業の成長戦略:現場と経営をつなぐサポート
動物関連事業は、現場の専門性と経営の戦略的判断が密接に関わる分野です。現場スタッフが本来の業務に集中できる環境を整え、経営層が質の高い意思決定を行うためには、両者のコミュニケーションギャップを埋めることが不可欠です。この記事では、動物関連事業の成長を支援する具体的な方法をわかりやすく解説します。 動物関連事業の成長戦略とは何か 動物関連事業の成長戦略は、単に売上や顧客数を増やすことだけを指しません。現場の効率化、スタッフの専門性向上、経営層の意思決定の質向上など、多角的な視点が必要です。例えば、動物病院やペットショップ、動物福祉施設などでは、スタッフが動物のケアに専念できる環境づくりが重要です。 現場の負担軽減:業務の効率化やITツールの導入で、スタッフの作業時間を短縮します。 経営層の情報収集:現場からの正確なデータをもとに、経営判断を迅速かつ的確に行います。 コミュニケーションの促進:定期的なミーティングや情報共有の仕組みを整え、現場と経営の連携を強化します。 これらの戦略を組み合わせることで、動物関連事業の持続的な成長が期待できます。 Ey
Nobuhide Kido
7月8日読了時間: 4分


動物園の組織改善を支援するための戦略
動物園は単なる動物の展示場ではなく、教育、保護、研究の重要な拠点です。そのため、組織としての機能が円滑に働くことが不可欠です。現場スタッフと経営層、さらには行政や公的機関との連携がスムーズでなければ、飼育管理や来園者サービスの質に影響が出てしまいます。そこで、動物園の組織改善を目指すための具体的な戦略について考えてみましょう。 動物園の組織改善に必要な視点 動物園の組織改善には、まず現場の実態を正確に把握することが重要です。現場スタッフは動物の健康管理や環境整備、来園者対応など多岐にわたる業務を担っています。一方で経営層は予算管理や戦略立案、外部との調整を行います。この両者の間に情報のズレや認識の違いがあると、組織全体のパフォーマンスが低下します。 具体的には、以下のポイントが改善の鍵となります。 コミュニケーションの強化 定期的なミーティングや情報共有の場を設け、現場の声を経営層に届ける仕組みを作る。 役割と責任の明確化 各スタッフの業務範囲を明確にし、重複や抜け漏れを防ぐ。 教育と研修の充実 動物福祉や接客スキル、危機管理な
Nobuhide Kido
7月1日読了時間: 5分


あべこべ国
あるところに1人の子供がいました。その子の住む国では小さいころから次のような迷信が広く信じられていました。 「いい学校に入り、いい会社に入って、お金持ちになれば、人生を幸せに生きられる」 その子も当然のようにこの話を信じて、子供の頃から努力をしました。勉強は苦しいものでしたが、努力を続け、いい学校に入りました。将来たくさんのお金を稼げるようにと、専門家の資格も取りました。そして、みんなが羨むような会社に就職できました。 「さてこれで一安心」 その人はそう思い、何年か働きました。ところが、どうも様子がおかしいのです。専門家の資格を取ったのに、専門家としての仕事がなかなかありません。そのせいか、お給料も増えません。いつまで経っても幸せが実感できません。 「きっと自分の努力が足りないから、お金持ちになれないんだ」 と思い、一生懸命に働きました。仕事は苦しいものでしたが、みんなもそうしています。お給料は少しずつ増えていきましたが、どうも幸せが実感できません。 苦しい日々が続き、もっと仕事を、もっとお給料を、と頑張れば頑張るほど、幸せの実感は霞のようになり
Nobuhide Kido
6月24日読了時間: 2分


獣医療の組織運営における課題と解決策
獣医療の現場は、動物の健康を守る重要な役割を担っています。しかし、その組織運営には多くの課題が存在し、現場スタッフと経営層の間でコミュニケーションのギャップが生じやすい状況です。このギャップは、組織内の摩擦を生み、スタッフが本来の専門業務に集中できない原因となります。そこで、今回は獣医療の組織運営における課題を整理し、具体的な解決策を提案します。 獣医療の組織運営における現状と課題 獣医療の組織は、獣医師、看護師、受付スタッフ、経営層など多様な役割が連携して動いています。これらのメンバーが円滑に協力することが、動物の適切なケアにつながります。しかし、以下のような課題がしばしば見られます。 情報共有の不足 現場で起きている問題や改善点が経営層に伝わりにくい。 役割の曖昧さ スタッフ間で業務範囲が不明確で、責任の所在があいまいになる。 コミュニケーションの断絶 経営層と現場スタッフの間で意見交換が少なく、意思決定にズレが生じる。 業務負担の偏り 一部のスタッフに業務が集中し、疲弊や離職の原因となる。 ...
Nobuhide Kido
6月17日読了時間: 4分


無名であること
自分が築き上げてきたものを一気に失う時が、恐らくほとんどの人にあります。それが40代、50代で来る人もいるでしょう。定年退職という時と共に訪れるかもしれません。あるいは、死の間際。 多くの人にとって、この時を越えた先にも命が続いていきます。それは決して意味のないものではないはずです。 《原詩:ある無名兵士の詩》 大きなことを成し遂げるために力を与えて欲しいと神に求めたのに 謙虚を学ぶようにと 弱さを授かった。 偉大なことができるように健康を求めたのに より良きことをするようにと 病気をたまわった 幸せになろうと富を求めたのに 賢明であるようにと 貧困を授かった 世の人々の賞賛を得ようとして成功を求めたのに 得意にならないようにと 失敗を授かった 人生を楽しもうとして あらゆるものを求めたのに あらゆることを喜べるようにと 命を授かった 求められたものはひとつとして与えられなかったが願いはすべて聞き届けられた 神の意にそわぬものであるにもかかわらず心の中に言い表せない祈りはすべて叶えられた 私はあらゆる人の中で 最も豊かに祝福されたのだ 今日は
Nobuhide Kido
6月10日読了時間: 2分


動物園の運営効率化を成功させるためのポイント
動物園の運営は、多くの課題を抱えています。動物の健康管理、来園者の満足度向上、スタッフの労働環境改善、そして経営の効率化など、多岐にわたる業務を円滑に進めることが求められます。私はこれまでの経験から、動物園の運営改善を成功させるためには、現場と経営層の間のコミュニケーションを強化し、組織全体で目標を共有することが重要だと感じています。 本記事では、動物園の運営効率化に役立つ具体的なポイントをわかりやすく解説します。現場スタッフや経営層、行政、公的機関、金融機関、自治体、指定管理者の皆さまにとって、実践的なヒントとなれば幸いです。 動物園の運営効率化に必要な基本要素 動物園の運営効率化を図るには、まず基本的な要素を押さえることが大切です。これらは、組織の土台となる部分であり、改善の出発点となります。 情報共有の仕組みづくり スタッフ間での情報共有がスムーズでなければ、業務の重複やミスが発生しやすくなります。例えば、動物の健康状態や飼育記録をデジタル化し、リアルタイムで共有できるシステムを導入することが効果的です。 業務プロセスの見直し .
Nobuhide Kido
6月3日読了時間: 6分


獣医療課題の解決:組織の壁を乗り越えるために
獣医療の現場は、動物の健康を守る重要な役割を担っています。しかし、その現場には多くの組織的な課題が存在し、スタッフが本来の専門業務に集中しにくい状況が生まれています。私は、動物関連事業の現場と経営層の間にあるコミュニケーションギャップを埋めることが大切だと考えています。今回は、獣医療分野における組織課題の具体的な問題点と、その解決策についてわかりやすく解説します。 獣医療課題の解決に向けた第一歩 獣医療の組織課題は多岐にわたります。例えば、現場スタッフと経営層の間で情報共有が不十分なこと、業務の優先順位が明確でないこと、そして意思決定のプロセスが複雑で時間がかかることなどです。これらの問題は、現場の効率を下げるだけでなく、動物のケアの質にも影響を与えかねません。 まずは、コミュニケーションの改善が不可欠です。具体的には、定期的なミーティングの開催や、情報共有ツールの導入が効果的です。例えば、週に一度の短いミーティングで現場の状況を経営層に報告し、経営層からのフィードバックを受けることで、双方の理解が深まります。 また、情報共有ツールとしては、チャ
Nobuhide Kido
5月27日読了時間: 5分


動物園のBCP策定とその重要性
動物園は多くの動物たちの命を預かる場所です。自然災害や事故、感染症の発生など、予期せぬ事態が起きたときに備えることは非常に重要です。そこで必要になるのが、BCP(事業継続計画)の策定です。BCPは、動物園の運営を止めずに、迅速かつ安全に対応するための計画を指します。今回は、動物園におけるBCP策定の意義と具体的なポイントについて、わかりやすく解説します。 動物園のBCP策定とは何か 動物園のBCP策定とは、災害や緊急事態が発生した際に、動物の安全確保や施設の早期復旧を目指す計画を作ることです。動物園は単なる観光施設ではなく、多くの希少動物や絶滅危惧種を飼育しています。これらの動物の命を守るためには、日常の業務とは異なる緊急対応が必要です。 BCP策定では、以下のような内容を盛り込みます。 災害発生時の初動対応マニュアル 動物の避難経路や避難場所の確保 スタッフの役割分担と連絡体制 飼育環境の早期復旧計画 施設の安全点検と防災設備の整備 これらを事前に準備しておくことで、緊急時の混乱を最小限に抑えられます。 Eye-level view of a
Nobuhide Kido
5月20日読了時間: 4分


21世紀に暮らすアリとキリギリス
老年期に入った時の備えのために人生を堅実に生きるのか 若いうちこそ楽しまなくてはと、その時を刹那的に生きるのか そんなことを考える時によく頭に浮かぶのは「アリとキリギリス」です。 しかし、この話、子供の頃は全く疑問に思わなかったのですが、今はある疑問が浮かびます。 アリのように生きて幸せなのか キリギリスのように生きることが幸せなのか そんな疑問を解きほぐすべく、21世紀に暮らす「アリとキリギリス」はどのように生きるのか考えてみました。 21世紀に暮らすアリとキリギリス ある夏の日、アリとキリギリスがいました。 アリは、将来くる冬のために、堅実にコツコツと働きました。夏の間も、歌って暮らしているキリギリスを横目に見ながら、ひたすら地下の倉庫に食料を運び続けました。 キリギリスは、「今が楽しければそれでいいじゃないか。だって、冬の時間なんてそれまでに比べて圧倒的に短いんだ」と、冬の準備など露ほども考えず、毎日歌って踊って過ごしました。 そんなアリとキリギリスの横には、実はそれぞれ二匹目アリとキリギリスがいました。 二匹目のキリギリスは、「冬に凍える
Nobuhide Kido
5月13日読了時間: 2分


動物事業の成長支援サービス
動物関連事業は、社会の多様なニーズに応える重要な分野です。ペット産業、動物福祉、獣医療、動物園や保護施設など、さまざまな現場で日々多くの人が働いています。しかし、現場スタッフと経営層の間にはコミュニケーションのギャップが生じやすく、これが組織の摩擦や効率低下の原因となることも少なくありません。そこで、動物関連事業の成長を支援するサービスが注目されています。これらのサービスは、組織内の連携を強化し、現場が本来の専門業務に集中できる環境づくりを目指しています。 動物事業の成長支援とは何か 動物事業の成長支援は、単に売上や規模を拡大することだけを意味しません。現場のスタッフが安心して働ける環境を整え、経営層が的確な意思決定を行えるようにすることが重要です。具体的には、以下のような支援が含まれます。 組織内コミュニケーションの改善 現場と経営層の間で情報共有がスムーズに行われるよう、定期的なミーティングや報告体制の整備を支援します。 業務プロセスの見直し 無駄な作業や重複を減らし、効率的な業務フローを構築します。これにより、スタッフは専門業務
Nobuhide Kido
5月6日読了時間: 4分


なぜキング王国は滅びたのか?3つの決断で分かる組織の勝敗(後編)
王の決断2:丸投げ(外部依存の罠) 「王様、よくお聞きください。デーモン国の連中は魔法を使っております。今のキング王国の軍隊では彼らの魔法には太刀打ちできません。しかし、我々の中には魔法使いが2人もいます。我々勇者一行がデーモンを退治してくれましょうぞ」 「なにを言っておるのじゃ。お前ら4人でなにができると言うのじゃ。我国には優秀な軍隊がおるのじゃ。案ずるには及ばん」 初老の男がそう言うと、王に目を向けた。初老の男に見つめられ、王は慌てて言った。 「いやー、待て待て。魔法はどのようなものかよく分からん。そ奴らがデーモンを退治してくれると言っているじゃ。ここは1つ任せてみようじゃないか」 「え?王様、先ほど・・・」 「いいのじゃ。わしはこの者たちに任せたいと言っているのじゃ。すぐにこの者たちにデーモンの退治に向かわせるのじゃ」 「は。では、そのようにいたします」 初老の男がそのように言うと、勇者一行のもとに歩いて行った。 「さすが、王様。王様のご期待に添えるよう、我々死力を尽くしてまいります。直ぐにでも吉報をお伝えします」 若者の一人がそう言いなが
Nobuhide Kido
4月29日読了時間: 8分


なぜキング王国は滅びたのか?3つの決断で分かる組織の勝敗(前編)
漆黒の空の下にそびえ立つ巨大な城。その玉座の間の中央に王は座っていた。目の前には、眼付きの鋭い年老いた男がひれ伏している。 「デーモン殿下。あちこちに放っております手下どもが良い働きをしているようです。もう間もなく、世界は殿下の手の中に」 「わーーっはっはっは。そうかそうか。よくやっておるな。もう少しだな。残るはキング王国か」 野太い声が部屋全体にこだまする。 「ははー。おっしゃる通りでございます。キング王国も殿下の手にかかっては、ひと捻りかと。へっへっへっへ」 卑屈な笑いが部屋の隅に響く。 「油断するでないぞ。キング王国は兵隊がいると聞く。やるならしっかり準備をしてからではないとな」 「さすが、殿下。おっしゃる通りでございます。まずは、キング王国の情報収集に手下に向かわせましょう」 「そうだな。あとは、攻め込む準備を始めるのだ」 「おっしゃる通りに致します。手下どもの中には魔力が弱い者も交じっておりますゆえ、そやつらを今一度鍛えなおしましょう」 「もちろんだ、すぐにやれ。兵隊長によく申し付けておけ。あとは、武器もしっかり準備するんだ。工場でふん
Nobuhide Kido
4月22日読了時間: 8分


動物園組織を支える組織開発支援サービス
動物園は単なる動物の展示施設ではありません。動物の福祉を守り、教育や研究を推進し、地域社会と連携する複雑な組織です。こうした多様な役割を果たすためには、組織の内部が円滑に機能し、スタッフ間のコミュニケーションが活発であることが不可欠です。そこで注目されているのが、動物園の組織開発支援サービスです。これにより、現場スタッフと経営層の間のギャップを埋め、組織全体のパフォーマンスを向上させることが可能になります。 動物園組織の開発とは何か 動物園組織の開発は、組織の構造や文化、業務プロセスを見直し、改善する活動を指します。動物園の運営は多岐にわたり、飼育管理、教育プログラム、施設管理、広報活動など多くの部門が連携しています。これらの部門がスムーズに連携し、情報共有が適切に行われることが、動物園の質を高める鍵です。 例えば、飼育スタッフが動物の健康状態を迅速に経営層に報告できる体制が整っていれば、緊急時の対応もスムーズになります。また、教育担当者が来園者の声を経営に反映させることで、より魅力的なプログラム作りが可能です。こうした組織内の連携強化は、単に業
Nobuhide Kido
4月15日読了時間: 5分


ツバメの渡り
ポカポカ陽気が増えたここ最近、軒先にツバメの巣を見つけました。最近ではすっかり珍しくなったツバメの巣には、3羽のかわいらしい雛が元気な顔を覗かせています。親鳥が一生懸命子供たちに餌を運んできています。今回は、そんなツバメの物語です。 一、巣立ち 春のある日、一軒の民家の軒先に、小さなツバメの巣がありました。 その巣には、三羽の雛が肩を寄せ合って暮らしていました。親鳥は朝から晩まで飛び回り、せっせと虫を運んできます。三羽はぽかぽかとした日差しの中で日ごとに大きくなり、やがて親鳥と見紛うほど立派な若鳥へと育っていきました。 三羽はほとんど同じ大きさに見えましたが、最初に卵からかえった兄ツバメだけは、ほんの少しだけ体が大きく、顔つきもどこか自信ありげに見えました。 いよいよ巣立ちの朝が来ました。 親鳥たちは近くの電線に止まり、やさしく声をかけました。 「さあ、おいで。お前たちなら飛べるよ」 兄ツバメは少し迷った様子がありましたが、真っ先に巣から身を躍らせました。風を切って宙に舞い上がり親鳥の隣に止まりました。親鳥は大喜び。 「あなたはなんて勇気がある
Nobuhide Kido
4月8日読了時間: 6分


1人100万円以上の紹介料を払い続けますか? 採用コストを「辞めない仕組み」への投資に変える方法。【後編】
本記事は、人材紹介会社への高額な支払いに疑問を感じている院長先生や、スタッフの定着に悩む人事担当者様へ向けて書いています 【後編】3年で辞めない『選ばれる病院』へ ―― 採用コストを「組織の資産」に変える設計図 前編では、動物病院が陥っている採用の負のループについてお話ししました。後編では、私が提供する「人づくり設計プログラム」の具体的な中身をご紹介します。 採用・定着を仕組み化する「3つの柱」 私は3〜6か月という期間をかけ、以下の3つのアプローチで、院長先生が診療に100%集中できる環境を整えます。 1. 「自社採用システム」と「基準」の可視化 SNSや自社サイトを活用し、価値観の合う人材を直接集める仕組みを作ります。大事なのは「誰でもいいから来てほしい」という募集ではなく、「どんな人が自院に合うのか」という基準の言語化です。ここが明確になるだけで、ミスマッチは激減します。 2. 「最初の90日」をデザインするオンボーディング 「短期で人が入れ替わると技術が伝承されない」という悩みを解決するため、属人化しないマニュアルを設計します。...
Nobuhide Kido
4月1日読了時間: 2分
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