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動物に携わる事業と行政・経営・金融の橋渡し役


頑張るほど疲弊する組織を「動く組織」へ。ボトルネックを特定し、仕事の流れを再定義する。【後編】
【後編】8週間で「渋滞」を解消する。―― 現場の活気を取り戻す『業務整理リデザイン』の全貌 前編では、現場の停滞が「仕組みの渋滞」から来ていることをお話ししました。後編では、私が具体的にどのようなステップで業務をリデザイン(再設計)していくのか、その中身を公開します。 ワークフローを整える、5つのステップ 私は約2〜3か月(8〜12週間)をかけて現場に伴走し、以下のプロセスで「仕事の流れ」を整えます。 1. 「やめる仕事」と「残す仕事」の棚卸し 最も重要なのは、増えすぎた業務の「断捨離」です。これまでのキャリアで培った客観的視点から、今の組織にとって「本当に必要な価値」を定義し、惰性で続いている仕事を勇気を持って切り出します。 2. ボトルネック(渋滞箇所)の特定 現場の動きを可視化すると、「特定の人が止めてしまっている場所」や「確認作業が二重になっている場所」が必ず見つかります。この渋滞の源を取り除くだけで、業務のスピードは劇的に上がります。 3. 「削ぎ落とした」標準手順(SOP)の作成 分厚いマニュアルは現場では読まれません。必要なのは、新
Nobuhide Kido
7 日前読了時間: 2分


頑張るほど疲弊する組織を「動く組織」へ。ボトルネックを特定し、仕事の流れを再定義する。【前編】
【前編】「忙しいのに、進まない」のはなぜか? ―― 現場の空気を軽くする『ワークフローリデザイン』の思想 こんにちは。 これまで私は、数多くの動物園や動物病院といった、一分一秒を争う「命の現場」を見てきました。そこで働く方々は皆、使命感に燃え、懸命に動いています。しかし、同時にこう漏らすのです。 「なぜこんなに忙しいのに、状況が良くならないんだろう?」 その原因の多くは、個人の能力不足ではありません。長年の「古い習慣」と、後から増え続けた「新しい業務」が整理されずに積み重なり、現場が渋滞(ボトルネック)を起こしていることにあります。 「紙と消しゴム」で引く、新しい線 私は48歳になり、改めて現場を客観的に見つめ直す時間を持ちました。そこで痛感したのは、今の現場に必要なのは高価なITツールではなく、「一度立ち止まって、仕事の線を整理し直すこと」だという確信です。 私は、最新の経営理論を振りかざすコンサルタントではありません。 現場を歩き、皆さんの手の動きを追い、使い古されたメモ帳と消しゴムで「今の本当の動線」を書き出す。そして、そこにある矛盾や無駄
Nobuhide Kido
1月28日読了時間: 2分


現場の経験を、制度につなぐ。畜産経営が「話せない」「伝わらない」で止まってしまう理由と、経営の橋渡し役という選択。
なぜ、畜産経営の話し合いは噛み合わなくなるのか? こんにちは。私はこれまで、畜産・動物医療・動物園・教育現場など、 「動物の専門性」を軸にした現場 に長く関わってきました。 最近、畜産農家の方や行政・普及の方から、こんな言葉を聞く機会が増えています。 「ちゃんと相談しているはずなのに、話が前に進まない」 「制度の説明は受けたが、正直よく分からない」 「思いはあるが、どう伝えればいいのか分からない」 これは、 誰かの能力不足ではありません。 問題の正体は「言語の断層」です 畜産経営の現場には、 経験 勘 身体感覚 現場特有の制約 といった “体温のある知恵” があります。 一方で、行政・JA・金融機関には、 制度 予算 リスク 公平性 という “全体最適の論理” があります。 どちらも正しいのです。 しかし、 使っている言葉が違うということなのです。 この「言語の断層」がある限り、 農家の話は「要望」「感情」に見え 支援側の話は「建前」「机上論」に聞こえる という不幸なすれ違いが起こります。 私が「畜産経営の橋渡し役」をやろうと思った理由...
Nobuhide Kido
1月21日読了時間: 3分


外部講習に頼る前に。自社の現場課題を「最高の教材」に変える、実践型教育プログラム。【後編】
年間385コマの授業を担当する専門学校講師が提案する、現場直結型の教育デザイン 【後編】「学び」を「文化」に変える6か月。―― 現場の課題を解決する『専門性ブースタープログラム』の全貌 前編では、学びが現場に還元されないもどかしさについてお話ししました。後編では、私が提供する「専門性ブースタープログラム」が、どのように知識を現場の力に変えていくのかをご紹介します。 専門性を武器に変える「学びの設計図」 私は6か月間、集合研修と現場でのOJT伴走を組み合わせ、以下のステップで「学びの定着」を支援します。 1. 「現場が楽になる学び」のカスタマイズ設計 単なる一般論は教えません。まず現場を徹底的に観察し、「今、何を学べばスタッフの負担が減り、動物のケアが向上するか」という、その職場専用のカリキュラムを設計します。 2. 実践型「ミニ講座」の実施 長時間の座学は現場を疲れさせます。30分~60分程度で、翌日からすぐに使える「実践的なエッセンス」を凝縮して伝えるミニ講座を、ルーティンの中に組み込みます。 3. 現場課題をテーマにした「小さな研究」...
Nobuhide Kido
1月14日読了時間: 2分


外部講習に頼る前に。自社の現場課題を「最高の教材」に変える、実践型教育プログラム。【前編】
年間385コマの授業を担当する専門学校講師が提案する、現場直結型の教育デザイン 【前編】「研修は受けた、でも現場は変わらない」 ―― 知識を“置きっぱなし”にしないための『専門性ブースター』 こんにちは。 動物園や動物病院の現場を歩いていると、多くのスタッフから「もっと勉強したい、専門性を高めたい」という声を聞きます。しかし、同時にこうも言われます。 「研修に行っても、戻ってきたら日々の忙しさに忙殺されて忘れてしまう」 「学んだことが、今の現場のどの作業に役立つのかわからない」 研修が「聞いて終わり」のイベントになってしまい、肝心の現場の苦労が少しも減っていない。これこそが、多くの専門職組織が抱える「学びの空文化」です。 知識は「現場の悩み」に繋がってこそ輝く 私は48歳になり、多くの若手や学生の指導にも携わってきました。そこで確信したのは、「何を学ぶか」以上に「どう現場に接続するか」の設計が欠けているということです。 高度な医学知識も、最新の飼育技術も、それが「明日からの作業をどれだけ楽にするか」「動物のQOLをどう具体的に上げるか」に直結しな
Nobuhide Kido
1月7日読了時間: 2分


自院の経営状態に不安がある方必見!動物病院業界の財務指標(後編)
前回は第15次業種別審査事典から、動物病院業界の貸借対照表、損益計算書そして経営分析指標について平均値を確認しました。貸借対照表や損益計算書は動物病院の規模によって値は変わってきます。そこで、今回は経営分析指標の意味を解説させて頂こうと思います。自分の病院の経営状態を推し量るうえで一つの指標になると考えますので、是非ご参考になさってみてください。 総資本営業利益率 動物病院全体:5.9% 動物病院(黒字病院):8.0% 総資本営業利益率は、企業が調達した総資本(自己資本と他人資本)をどれだけ効率的に活用して営業利益を生み出しているかを示す指標です。計算式は「営業利益 ÷ 総資本」で、この率が高いほど、本業における資本の効率的な運用がなされていると判断できます。 企業の業種により数値は大きく変わりますが、財務省「年次別法人企業統計調査」(令和5年度)によると全産業の平均値は3.5%となっていますので、動物病院業界は利益を生み出しやすい業界であると考えられます。 売上高営業利益率 動物病院全体:5.3% 動物病院(黒字病院):7.5%...
Nobuhide Kido
2025年11月6日読了時間: 4分


自院の経営状態に不安がある方必見!動物病院業界の財務指標(前編)
業種別審査事典という本があるのはご存知でしょうか。今日はその中から、動物病院業界の財務指標について簡単にご紹介したいと思います(出典:第15次業種別審査事典)。データは2022年の動物病院806件の平均になります。動物病院の経営に不安がある方にとって、自院の経営状態を考える1つの指標になると思いますので、是非参考になさってみてください。 貸借対照表(B/S) 単位:千円 全企業 黒字企業 全企業 黒字企業 流動資産 39,919 49,386 流動負債 16,579 18,511 固定資産 53,101 62,527 固定負債 34,833 37,538 純資産 41,694 55,973 総資産 93,108 112,022 動物病院業界は当期純利益が確保できているため純資産は増加傾向であり、企業数や平均従業員数も増加しているのが特徴です。 損益計算書(P/L) 単位:千円 全企業 黒字企業 売上高 102,163 119,619 売上原価 28,217 32,623 売上総利益 73,945 86,995 販売費・一般管理費 68,487 7
Nobuhide Kido
2025年10月30日読了時間: 2分


チーム力で獣医療・動物飼育現場の安全管理能力を高める(第3回/最終回)
第3回:実践編 — 状況観察とコミュニケーションツール 前回は組織力・チーム力を高めるために、リーダーの役割とリーダーシップを発揮することの重要性について記載させて頂きました。 第3回では、現場ですぐ使える具体策をまとめます。キーワードは「状況観察(Situational...
Nobuhide Kido
2025年10月23日読了時間: 6分


チーム力で獣医療・動物飼育現場の安全管理能力を高める(第2回)
第2回:事故をどう防ぐか — 組織で取り組むべきチームづくり 前回お伝えしたように、人はミスを犯す生き物です。そのミスを個人の責任で片づける状態では、ミスは減らず、人が減るだけの組織になってしまいます。複数の人が集まって組織を作り、何らかの目的や目標を持って組織が運営される...
Nobuhide Kido
2025年10月16日読了時間: 3分


チーム力で獣医療・動物飼育現場の安全管理能力を高める(第1回)
第1回:はじめに — 「人は間違える」をどう組織で扱うか(TeamSTEPPSの考え方に学ぶ) 前回は「鍵のかけ忘れ」をテーマに、動物飼育現場で大きな問題になり得る事例を、思い付きではなく、体系的に対策を考える方法のエッセンスについて、河野龍太郎氏の資料をもとに検討しました...
Nobuhide Kido
2025年10月9日読了時間: 3分


動物飼育現場における安全管理 — 鍵の閉め忘れを中心に(後編)
前編に続き、今回はエラーが発生してしまった後にどう被害を最小化するか、つまり「エラー拡大防止」と「訓練/組織づくり」について整理します。現場で実際に役立つ具体策を中心に書きます。 3)エラー拡大防止(発生後の被害を小さくする) エラー拡大防止は大きく二つの柱で考えます。...
Nobuhide Kido
2025年10月2日読了時間: 4分


動物飼育現場における安全管理 — 鍵の閉め忘れを中心に(前編)
今日は、動物を飼育する現場での安全管理についてお話しします。話の骨子は、医療安全推進機構の河野龍太郎氏の資料を参考に、私の現場経験もまじえてまとめたものです。具体例をもとに考えるのがいちばん有効だと考え、今回は「鍵の閉め忘れ」に焦点を当てて詳しく分析します。...
Nobuhide Kido
2025年9月25日読了時間: 4分


「授業に来ない・寝る」を防ぐ!専門学校で実践したスマホ活用授業のリアル
私は現在、東京の動物専門学校で2校、非常勤講師をしています。実務に近い授業を通して気づいたことがいくつかあるので、今日はその中から特に重要だと感じた「出席」と「授業中のスマホ活用」について整理してお伝えします。 出席しないことは大きな損失になる...
Nobuhide Kido
2025年9月19日読了時間: 3分


「経験に基づく」ハローワークに行きそうになった時に誤解しないためのポイント(その2)
— 実体験から学んだ「失業給付と手続きのコツ」 — こんにちは。前回に続き、私自身の経験をもとにハローワークに関する気をつけたいポイントをお伝えします。 1.失業給付を受けながら働けるのか まず大事なポイントのひとつ目は、“失業給付の受給期間だからといって完全に働けないわけ...
Nobuhide Kido
2025年9月15日読了時間: 3分


「経験に基づく」ハローワークに行きそうになった時に誤解しないためのポイント(その1)
— 体験から学んだ「退職関係の基本」と気をつけたいポイント — こんにちは。今日は、私自身が「ハローワークに行くことになった」ときに調べて整理したことを、体験ベースで共有します。テーマは、失業給付(いわゆる失業保険)の下準備と退職後の健康保険です。結論から言うと、いくつかの...
Nobuhide Kido
2025年9月6日読了時間: 5分


中小の動物病院で獣医師に長く勤務してもらうための方法 —新人と経験者、それぞれへの実践策
はじめに 前回の記事では、獣医師の採用を「学び重視型(卒後まもない層)」と「働き方重視型(一定の経験がある層)」に分けて考える重要性をお伝えしました。今回はその続編として、動物病院で獣医師に長く勤務してもらうための方法を、同じ二つの視点から掘り下げます。結論から言えば、定着...
Nobuhide Kido
2025年8月28日読了時間: 5分


中小の動物病院が獣医師を採用するには
—「学び重視型」と「働き方重視型」の2タイプで考える— いま、獣医師採用が難しい理由 動物病院業界では、獣医師の採用に悩む経営者が増えています。かつては自院のホームページで求人を出せば応募がありましたが、現在は人材紹介エージェント経由の採用が主流になり、中小の動物病院ほど採...
Nobuhide Kido
2025年8月21日読了時間: 4分
動物病院業界の財務分析指標
業種別審査事典という本があるのはご存知でしょうか。今日はその中から、動物病院業界の財務指標について簡単にご紹介したいと思います。(出典:第15次業種別審査事典)動物病院の経営がどのような状態にあるのか、1つの指標になると思います。 まずは貸借対照表から。...
Nobuhide Kido
2025年7月24日読了時間: 2分


働くスタッフが迷子になっていると感じることはありませんか?
これは多くの場合、それはスタッフ自身が日々の仕事で何をすればよいのか分からなくなっている状態です。私自身もかつて働いていた職場で、同じような経験をしました。毎日働いてはいるものの、自分の仕事が組織の中でどのような役割を果たしているのか、自分の業務がどのように世の中に貢献して...
Nobuhide Kido
2025年3月16日読了時間: 2分


モヤモヤを形にするお手伝いをします
事業を運営していると、「こうしたい」という漠然としたアイデアはあるものの、それをどのように実現すればよいのか、あるいはその考えが本当に最適な解決策なのか、自信を持って判断できないことがあると思います。そうした悩みを抱えたまま、日々の業務に追われ、つい後回しにしてしまうことも...
Nobuhide Kido
2025年3月6日読了時間: 1分
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