【8月出版のお知らせ】『キリンの人工哺育はなぜ揉めるのか』を出版します。
- Nobuhide Kido
- 59 分前
- 読了時間: 4分
来る[太字]8月[/太字]、[太字]クエーサー出版[/太字]より、私にとって初めての著書となる
『キリンの人工哺育はなぜ揉めるのか
——正論のぶつかり合いで止まる組織を、どう動かすか』
を出版する運びとなりました。Amazonでの購入が可能となります。
本日は、まもなく迎える出版のご案内と、この本に込めた想いについてお伝えさせてください。

なぜ、「動物園」の本なのか?
「動物園の飼育現場」と聞くと、皆様はどのような場面を想像されるでしょうか。可愛い動物たちに囲まれた、穏やかな職場——そんなイメージを持たれるかもしれません。
しかし、実際の現場は、時間に追われる重労働であり、命を預かるがゆえの「ハイリスク業務」です。そして何より、現場の熱量が高いからこそ、「正しいこと」を主張するがゆえに意見がぶつかり合い、組織が身動きできなくなるというジレンマに満ちています。
本書のタイトルにもなっているキリンの人工哺育をはじめ、ペリカンの糞まみれの現場、暴走するカンガルーへの対応、多様なステークホルダーの思惑が交錯する中で、私たちは何度も立ち止まり、悩んできました。
しかし、動物園で17年間働く中で痛感したのは、「そこで起きていることの本質は、一般企業や他の組織で起きていることと全く同じだ」ということです。
・「正しいこと」を言っているのに、なぜか現場はバラバラになる。
・個人の責任感や頑張りに頼りきりで、仕組みが回らない。
・会議を重ねても「あれもこれも」と優先順位がつかず、戦略が形骸化する。
これらは、動物園特有の悩みではありません。あなたの会社や、日々のチーム運営の中でも、形を変えて同じ「組織の病」が起きていないでしょうか。
本書の構成と見どころ
本書では、獣医師であり経営コンサルタントでもある私の視点から、戦略と感情を統合して組織を立て直すプロセスを描いています。
第1章:こびりつくペリカンの糞と、動かない現場。
――時間に追われる重労働ハイリスク業務。空回りする現場論。
第2章:暴走するカンガルーと、業務の見える化。
――個人の努力の限界と組織としてできること。業務の見える化が暴く停滞の元凶。
第3章:見過ごされた顧客が、戦略を狂わせる。
――「あれもこれもの」会議が組織を殺す。誰のための戦略か、再定義せよ。
第4章:命の重みと、安楽殺という決断。
――「正しさ」だけでは救えない命がある。生死の現場が問いかける、理念の本質。
第5章:「俺たちだけでできる」、専門家同士の衝突。
――専門知が壁になるとき。対立を乗り越え、組織を前へ進める最終解。
物語や実例を通じて、組織論を机上の空論ではなく「現場でどう動かすか」という実践的な視点に落とし込んでいます。
あとがきより:現場で感じている「違和感」を放置していませんか?
本書のあとがきに、こんなメッセージを込めました。
> 「本書をここまで読み進めてくださった読者のみなさまに、最初に一つだけお伝えします。
> 『現場で感じているその違和感は、正しい可能性が高い』
>
> 多くの組織では、『何かがおかしい』と感じながらも、それを言語化せず、行動にも移さず、やがて慣れていき、それは『当たり前』になり、誰も疑わなくなります。しかし、その積み重ねこそが、組織の停滞を生みます。
> 問題は、能力の不足ではありません。気づいているのに、扱われていないことです。
>
> では、どうすればいいのか。
> 答えはシンプルです。
> 『違和感を言語化し、小さく試す』ことです。
>
> 私は動物園で一七年間働く中で、多くの優れた人たちに出会ってきました。強い責任感を持ち、真剣に仕事に向き合っている人たちです。それでも、組織はうまく回らないことがあります。
> それは個人の問題ではなく、『構造の問題』です。
> だからこそ私は、『個人の頑張り』に頼るのではなく、『仕組みで前に進む組織』を作る必要があると考えるようになりました。」
こんな方にお読みいただきたい
本書は、主に次のような方々を想定して執筆しました。
1. 動物園の運営や組織の改善に取り組みたい方:日々の業務の中で葛藤を抱えながらも、より良い形を模索している方にとっての道しるべとなれば幸いです。
2. 動物園という職場に関心のある方:来園者としては見えにくい現場の一端を感じ取っていただければと思います。
3. 動物園に限らず、公共性の高い組織や一般企業で働く方々:利益のみを目的としない環境において、何を拠り所に働くのかという問いは、多くの組織に共通するものです。また、正論のぶつかり合いに疲れ、組織をどう動かすべきか悩んでいるビジネスパーソンにも届いてほしいと願っています。
出版は8月予定、クエーサー出版より、Amazonでご購入いただけるよう準備を進めております。
発売日が近づきましたら、改めてこのブログでお知らせいたします。
ぜひ、お手にとっていただけますと幸いです。よろしくお願いいたします。


コメント