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横浜のタヌキの疥癬

  • 執筆者の写真: Nobuhide Kido
    Nobuhide Kido
  • 2024年12月9日
  • 読了時間: 1分

今回は下記の論文の概要をご紹介します。

Epidemiology of sarcoptic mange in free-ranging raccoon dogs (Nyctereutes procyonoides) in Yokohama, Japan. Veterinary Parasitology: 2013, Jan16;191(1-2):102-7.

横浜、横須賀、三浦、鎌倉、葉山、逗子などの地域に生息するタヌキでは、寄生虫疾患である疥癬が広く蔓延しています。横浜市の動物園では1980年代から野生傷病鳥獣保護事業を行っており、その記録から1980年代後半から1990年代前半にかけてタヌキの保護件数が急増したことが分かりました。当初は交通事故が主な理由でしたが、1990年代前半以降は疥癬による保護が急増し、現在ではほぼすべてが疥癬に関連しています。この感染拡大は、まず鎌倉市で始まり、その後横浜市南部から北部へと広がりました。この背景には、タヌキの生息数増加や、住宅開発による生息地の縮小で密度が高まり、疥癬の感染爆発が起こった可能性が考えられます


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。結果として、横浜市のほぼすべてのタヌキが疥癬に罹患する深刻な状況となっています。

 
 
 

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